小学生の算数問題ですが、
皆さんならどのような答えをだしますか。
考えさせられる記事を見つけました。
kennelさんが公開した、小学3年生になる姪っ子さんの算数テスト。
採点結果に違和感を覚え、ツイッターに投稿したところ、大きな議論になりました。
大きな注目を集めているツイートが、こちらです!
3.9+5.1=9.0
一瞬、なぜこの解答で減点されるのか理解できませんが、右上に書かれた赤字を見ると、その理由が分かります。
要するに、先生としては、こう答えてほしかったということ。
3.9+5.1=9
うーん…
先生の意図が理解できても、イマイチ納得できません。
Twitterでも「減点するのはおかしい」といった意見が多く寄せられています。
また「有効数字をどう捉えるべきか」といった意見も多く見られました。有効数字とは、簡単に言うと「その数字の精度を高めるためのもの」です。
例えば、100mを10秒ジャストで走ったとしましょう。
この時、国際大会などではタイムを「10.00秒」と表記します。決して「10秒」と表記することはありません。これは「コンマ何秒は計測していないのでは?」といった混乱を避けるためのもので、とても大切なもの。
もちろん、小学3年生が有効数字を理解して答えたとは思えませんが、Twitterでは「むしろ9.0が正解なのでは」といった意見もありました。
「結局はどちらが正しいの?」
そんな意見も寄せられる中、教科書の編集を行う出版社が小数点以下の表記について、見解を公表していることが明らかになります。
出版社の「小数点以下の表記」に関する見解は次のページで!
教科書の編集を行う出版社の見解に注目が集まる
「小数点以下の表記」に関する見解を公表しているのは東京書籍という出版社。小中高の教科書などの出版を行っています。
東京書籍は公式Webサイトの中で、今回話題になっている計算と似たような問題に対する質問に、こう答えています。
Q:「1.2+2.8」の筆算において、答え4.0の「0」のみを斜線で消し、小数点は残したままにしている理由を教えてください。筆算について、正式な基準や方法が定められているわけではなく、児童の実態などに応じて柔軟にご対応いただいて差し支えないと考えています。要は、「答えは4である」ととらえることができればよいのであって、例えば、「斜線を用いて0を消去していないから誤りである」とか、「小数点を斜線で消去したから誤りである」などといったことは全く意図していません。
また、有効数字についても言及しています。
筆算の手続きに従って計算すると、結果は4.0となります。ここでは、有効数字については考えませんので、4.0と4は同義であり、児童にとっても、筆算から得られた「4.0」から、「答えは4」とするのが自然です。
ここで注目したいのは「斜線を用いて0を消去していないから誤りである…などといったことは意図していない」「4.0と4は同義」という記述。
つまり、これを先ほどの算数のテストに置き換えると「9.0で正解」と捉えることができます。
ちなみに、投稿者さんの姪っ子さんが使っている教科書は東京書籍のもの。
そう考えると「9.0」という解答が減点対象になることには違和感を覚えます。
もちろん、採点をした先生にもさまざまな意図はあるかと思いますが、何とも腑に落ちない減点理由。
投稿者さんの姪っ子さんが、こういった採点を理由に「算数嫌い」にならないことを心配する声も聞かれましたが、どうやら大丈夫のようですね。
出典:grape